改革改善の取組

Improvement Reform

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2021.10.22

実践的な職業教育の充実 -交通論A-

 

科目名 : 交通論A
テーマ : 船舶を使った資源ビジネス
実施日 : 2021年7月21日(水)
担当教員 : 松田 琢磨 商学部教授
講師 : 田中 勝 氏 〔特定非営利活動法人国際社会貢献センター〕
活動内容 : 商学部の専門科目「交通論」は、様々な交通機関の現状と課題について知識を得て、社会に出る前の基礎力を涵養することを目的に挙げています。交通論Aでは主に海上輸送について講義を進めています。
海上輸送は主にコンテナ船を用いる「定期輸送」と、それ以外の「不定期輸送に分類されます。「不定期輸送」が重要となるビジネスとして、商社による鉄鉱石、原料炭、燃料(原油、天然ガス)、木材(チップ含む)の原材料ビジネスがあります。このビジネスは船舶の運航やチャーターをどのように行うかが輸送コストを左右する大きなポイントとなります。
今回の講義では、総合商社の原材料ビジネスにおける海上輸送手段の活用について、特定非営利活動法人国際社会貢献センターに所属する商社経験者の田中氏からご説明いただきました。なお、今回は松田の研究室からZoomによるオンライン講義でした。
講演では、まず、原材料ビジネスを語るうえで前提となる話題から説明をいただきました。エネルギー資源の内容や日本にとっての資源貿易の重要性、世界における資源の偏在などです。続いて総合商社による資源調達について投資だけでなく融資買鉱、買取保証など様々な仕組みで権益を確保していることや米国のキャメロンLNGプロジェクトなど具体的な投資プロジェクトについて話がありました。
さらに不定期船の特徴や運賃や費用の種類、資源調達での海上輸送の方法の説明が行われました。資源は、多くの場合それ自体が安価なため、海上輸送費用の軽減が調達を有利にする鍵となります。そのため、それぞれの資源の特性に基づいて船舶を含め様々な技術革新が行われています。
日本における原材料貿易の規模と重要性がとくに受講生の関心を引きました。コメントにも「日本は食料のみならず、さまざまな原材料においても海外に頼っていることに驚いた」「資源の使い道が細かく分かれていることが印象的だった」「海上輸送で資源調達を行う際、鉱石や石炭、鉱炭などそれぞれ専用の運搬専用船という形できめ細かく分かれているのを初めて知ることができた」とのコメントがありました。
今回の講演は現場を知る経験者の話を聞ける点でも貴重な機会となりました。海運とのかかわりから国際貿易、原材料ビジネスに関して、受講生に基礎的な知識を実務的な観点から伝えることができました。今後、講義で学んだ内容が、国際ビジネスを支える高度な職業人として必要な素養を涵養する一つのきっかけになることを願います。

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