改革改善の取組

Improvement Reform

  • 実践教育

2022.1.25

実践的な職業教育の充実
-3年、4年ゼミナール-

科 目 名:3年、4年ゼミナール
テ ー マ:社会的課題を解決するためのビジネスモデルと会計の役割について
実 施 日:2021年12月2日(木)
担当教員:李 燕商学部准教授
講  師:大橋 希 氏〔社会起業家〕
活動内容: 
この度は、社会起業家の大橋希さんをゼミのゲストスピーカーとして招き、社会的課題を解決するためのビジネスモデルと会計の役割についてお話を伺いました。
大橋希さんは2018年1月より社会的課題をビジネスとして解決する企業である「ボーダレス・ジャパングループのピープルポート株式会社」に入社し、グアテマラの女性雇用事業、日本国内の難民を雇用する事業に携わったのち、2021年4月より、ヨルダンにて夫を失った女性の難民を雇用する事業活動を行っています。
当日は、彼女のそうした活動経歴や事業内容、その経緯などを紹介した上で、具体的にどのように社会的課題をビジネスモデルに落とし込むかということについてお話を伺いました。特に、自身の経験や実践的な事例に基づいて社会的な課題を考える上では、「誰のどんな問題なのか?」「根本的な問題は何か?」「それを解決するための方法は何か?」などの質問を繰り返し、その問題に対して深い理解を持つことがまず前提であるということや、ビジネスモデルに落とし込むためのターゲットの絞り方、提供すべき付加価値を明確にする方法などを説明していただきました。最後に、学生たちが現在立ち上げているゼミ活動のプロジェクトで実際に直面している課題や問題点について意見交換を行うことができました。
今回の活動を通じて、李ゼミナールで取り上げている各プロジェクト、すなわち開発途上国における貧困問題、教育の質に関する問題、ライフワークバランスの問題、食品ロスの問題などについてより深い視点から分析する方法や、将来ビジネスや会計というツールを通じてそうした問題の解決策の一つを探る方法について、一歩進んだ理解が得られたと思います。これは、学生たちの将来のキャリアにも生かしていける学びの経験だったと考えられます。

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