改革改善の取組

Improvement Reform

  • 実践教育

2025.11.11

実践的な職業教育の充実
―3年・4年ゼミナール―

科 目 名:3年・4年ゼミナール
テ ー マ:組織文化とジェンダー
実 施 日:2025年10月29日(水)
担当教員:商学部教授 稲葉 知恵子
講  師:Daniela Pianezzi 氏 (ヴェローナ大学 准教授)

活動内容:
ヴェローナ大学准教授のDaniela Pianezzi氏をお招きし、ご講演いただきました。
Daniela Pianezzi氏は、会計学・組織論・ジェンダー研究の分野で国際的に活躍しており、講義では、「組織文化とジェンダー」というテーマのもと、イタリアの企業や公的機関における職場文化、昇進制度、育児・介護支援制度などを事例として、制度的な枠組みと組織文化がどのように相互に作用し、ジェンダー平等の実現に影響を及ぼしているかについて紹介されました。

Simone de BeauvoirやJudith Butlerらの理論を引用しながら、ジェンダーが生物学的な差ではなく社会的に構築されるものであることが示されました。さらにScheinの組織文化モデル(表層のアーティファクトから深層の価値観・前提に至る構造)をもとに、企業文化が無意識のうちに性別役割を再生産している点にも言及されました。若者の働き方の変化や社会運動の影響にも触れられ、学生は「制度としての平等」と「文化としての平等」という二層の関係性を具体的に理解する機会となりました。学生からは、「日本とイタリアの職場文化を比較することで、自国の問題を客観的に見直すきっかけになった」、「働き方や昇進の仕組みが文化によって左右されることを実感した」といった感想が多く寄せられました。また、「フェミニズムやクィア理論の視点を通じて、多様な人々が共に働く社会をどう実現するかを考える良い刺激になった」、「英語での講義は挑戦的だったが、国際社会で必要な視野を得られた」との声も多く聞かれました。

今回の講義を通じて、学生たちはグローバルな視点から組織文化とジェンダーの関係を学び、多様性を尊重する社会人としての意識を深めました。今後は、この経験を生かし、日本と海外の職場文化を比較しながら、企業報告やCSR活動におけるジェンダー視点がどのように反映されているかを自ら探究していくことが期待されます。

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