科 目 名: 2年・3年・4年ゼミナール
テ ー マ:災害と国際法 ―国際人権法の視点から―
実 施 日:2025年6月21日(土)
担当教員:政経学部准教授 土屋 志穂
講 師:徳永 恵美香 氏(大阪大学大学院 人間科学研究科 特任講師(常勤))
活動内容:
大阪大学大学院人間科学研究科特任講師の徳永恵美香先生をお招きし、講義の前半には、国際法において災害はどのように扱われてきたか、災害時でも国家が人権を尊重・保護・充足する義務を満たすにはどのような法制度が必要か、というテーマで動画や写真などをふんだんに用いて、学生の興味を刺激する形でご講演いただきました。
後半は、学生を6チームに分け、避難所に避難してきた様々な属性を持つ人や避難所を運営する人になりきって、避難所においてはどのような問題が生じると考えられるか、それぞれに対してどのような解決策が考えられるかということを書き出して模造紙に貼っていくというシミュレーションを実施しました。
設定された属性の中には、高齢者・女性・障がい者・子ども・外国人などがおり、それぞれの属性の深刻度も異なっていたため、学生が役になりきる際にも、理解しやすいもの・しにくいものがありました。避難所に避難した人になりきるチームは、想像力を働かせて様々なレベルの要求を掲出していました。また、運営側になったチームには、ほかのチームの要望を覗いてそれにどのように対処するかということを検討していました。ロールプレイにより、避難所で誰が取り残されやすいかを実感し、特別な支援が必要な人ほど困難な状況に置かれると気が付いた様子でした。
最後に、もう一度徳永先生にご講演いただき、IASCガイドラインなどの避難所の運営基準について、ご紹介いただきました。その際、「災害時でも教育は止めてはならない」ということなどを改めてご説明をいただき、避難所や災害と国際法・国際人権法のつながりを実感した学生も多かったように見受けられました。
災害時に必要な援助が国家の主導(公助)でも行われなければならないということが国際法を通して浮き彫りにされました。

