科 目 名:3年および4年ゼミナール
テ ー マ:株式会社アイリスの事業とSDGs
実 施 日:2024年5月13日(月)および7月8日(月)
担当教員:商学部教授 潜道 文子
講 師:加藤 理沙 氏 (株式会社アイリス 商品企画部 広報室所属)
活動内容:
5月13日は、ボタン製造では国内3割のシェアを有する国内最大手の株式会社アイリス広報室の加藤理沙氏より、アイリスの事業内容およびSDGsに関わる取り組みについてご講演頂いた。
現在、アイリスでは、回収されたペットボトルや漁網のリサイクル資源、そしてサトウキビや米ぬかなどの食物由来原料を配合したボタンなど、SDGsに対応したボタン製造が行われている。また、だれでも使いやすいボタンづくりとして、ユニバーサル製品開発にも力を注いでいるという。
ご講演を通じて、これまで学生たちがあまり注目してこなかった洋服についている「ボタン」の製造に関連するSDGsの在り方を知ることができ、講演後は学生たちから様々な質問がなされた。その後、グループワークを行い、ボタン製造をはじめとするアイリスの経営資源を活用した、新規事業提案について意見を出し合い、その結果を発表した。
7月8日は、約2か月間、各グループで議論を重ねた新事業案提案の発表会を開催した。発表会には再び、加藤氏にご参加いただき、学生たちのプレゼンテーションに対して、貴重なコメントを頂戴した。6つのグループからは、それぞれ、新しいブランドの立ち上げやSDGs教育活動、新たなファッションとしてのボタンの導入、ユニバーサルデザインからの提案、環境にやさしい素材の活用やデジタル技術を活用した新サービス等が発表された。
さらに、各グループに対し各賞の発表が行われ、最後に、加藤氏から全体的な講評を頂戴した。潜道ゼミナールでは日頃、SDGsについて学んでいるが、業務の中でSDGsを実践されている企業の方から実際のビジネスに即した視点でのコメントやアドバイスを頂戴することができ、今回のアイリスにご協力いただいた一連の活動は、学生たちが大きく成長する機会となった。