科 目 名:スポーツビジネス論
テ ー マ:「プロ野球球団主導の北海道ボールパークFビレッジ開発とまちづくり」
実 施 日:令和8年6月10日(水)
担当教員:商学部教授 松橋 崇史
講 師:小川 太郎 氏(株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント: Fビレッジ開発部 部長)
活動内容:
北海道日本ハムファイターズは、北海道北広島市と協働で同市内の約32haの土地を開発し、敷地内に新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」を建設するとともに、それを取り囲むように「北海道ボールパークFビレッジ(以下、F-village)」を整備を進めてきました。
今回の講義では、建設前の経緯から遡り、施設の構造的特徴を踏まえた球団経営への影響についてご説明いただきました。
具体的には、外部とコンコースを階段なしで繋ぐフラットな構造をはじめ、大型球団ショップ、サウナ、温泉、ホテル、ビアホール、子供向け遊具施設など、従来の野球場にはない多様な施設について紹介され、それぞれが生み出す反響や集客効果について解説がありました。
さらに、エスコンフィールドを取り巻くF-villageは、ショッピングエリアをはじめ、レジデンス、学習施設、病院、保育園、キャンピング施設などが集積しています。単なるエンターテインメント空間にとどまらず、生活や学び、働く場としての機能を併せ持つことで、地域全体を発展させる「まちづくり」を推進していくという構想についても語られました。また、最寄りのJR千歳線においては、新駅(請願駅)の設置に向けた工事が進められており、新駅周辺では大学やタワーマンションの誘致・建設も進められていることが紹介されました。
球団が実施した開業後の調査によれば、試合のない日(非試合日)にも多くの来場者を呼び込んでいるとのことで、スタジアムを核とした施設開発が新たな人の流れや収益機会の創出につながっていることがうかがえます。
これまでの講義を通じて、学生はプロスポーツクラブの収益構造の変化や、スタジアムなどの施設が収益モデルに与える影響について学んできました。そのような観点からも、北海道日本ハムファイターズによるFビレッジの開発は、プロスポーツと地域のまちづくりを融合させた先進的な事例であり、学生にとって大きな刺激となる講義となりました。
