科 目 名:3年ゼミナール
テ ー マ:多言語漫才にみる国際交流の可能性
実 施 日:2025年7月2日(水)
担当教員:商学部准教授 井内 千紗
講 師:マヌー島岡 氏(芸人)
活動内容:
国内外で漫才を通じた社会貢献活動に取り組んでいるお笑いコンビ「ふらんぽね」をお招きし、日本の大衆芸能である漫才を「MANZAI」として世界にどのように広めているのかについて、実演を交えながらご講義いただきました。
講義では、国や地域によるユーモアやコメディの違い、漫才特有の言い回し・ボケ・オチをどのように他言語で表現・説明しているのかについて、簡単な語彙を用いたネタを例にご紹介いただきました。また、本ゼミナールでは今学期、ヨーロッパ各国の言語事情や文化について調査していることもあり、「ふらんぽね」が訪問したヨーロッパ各地での漫才活動の実情についても詳しくお話しいただきました。
後半では、「三段落ち」という漫才の基本的な構成について学んだうえで、学生がコンビまたはトリオに分かれ、英語またはフランス語による漫才ネタを作成し、披露するワークショップを実施しました。学生にとって漫才の実演は初めての経験でしがたが、約30分という限られた時間の中でチームを組み、ネタを練り、発表まで行うことができました。実践後の感想では、「思ったよりも簡単で楽しかった」という声が多く、非常に好評でした。
講義の締めくくりには、漫才を海外に広める際に直面する文化的・言語的課題や、漫才の評価基準、タブーとされるテーマなどについて、学生から多岐にわたる質問が寄せられ、講師のお二人に丁寧にご対応いただきました。漫才は単なる鑑賞対象ではなく、国際的なコミュニケーションツールとしても有用であることを実感できる、有意義な講義となりました。
-1024x768.jpeg)
