科 目 名:サステナビリティ経営論/CSR論
テ ー マ:脱優等生、脱システム、脱ルールの共同体「まめな」のこれまで
実 施 日:令和8年6月9日(火)
担当教員:商学部教授 潜道 文子
講 師:福島 大悟 氏(一般社団法人まめな 理事/合同会社Kan Gyo Commons 代表社員)
活動内容:
テキストで取り上げられている「一般社団法人まめな」の事例に登場する、社会起業家の福島大悟氏を授業にお招きし、福島氏のバックグラウンドや「まめな」での活動、そして今後のご自身の活動についてお話しいただきました。
福島氏は18歳で「まめな」と出会い、大学生として勉強をしながら「まめな」を舞台に活動を開始されましたが、24歳の現在までの数年間できわめて多様な経験をされてきたことがご講演を通じてよくわかりました。また、特に、進むべき道を決める際、「自分が本当にしたいこと」を深く考え、それを軸に意思決定をされていることが印象的でした。さらに、何度も未知の世界に飛び込む経験をされていますが、その際、「勇気」と「好奇心」が大きな役割を果たしてきたことも、福島氏の講演を通じて理解することができました。
地方の過疎地では、その創生活動として外からの移住者を取り込むことを目指しているケースが多くみられます。しかし、「まめな」が拠点を置く広島県大崎下島の「久比」という、住民の平均年齢80歳の集落では、その移住者の確保を行うというのではなく、やりたい活動の実験場を求めている人々をひきつけ、かつそれらの人々が長く留まることを期待するのではなく新たな挑戦者がどんどんやってきて活動をしては去るという循環を作ろうとしています。この特徴は、「まめな」の目指す理想的な地域の姿が他の地域のものと大きく異なることを示しています。そのような「まめな」の活動環境を背景として、福島氏も新たな活動を始めるべく、近々、しばらくの間、「まめな」を去り、地方創生ビジネスを行っている企業で地域における課題解決ビジネスの仕事をすることを決めたそうです。
加えて、現在の福島氏の問題意識は、「日本各地の特色ある伝統的な料理のレシピや生活に関わる多様なスキルの価値は日本社会にとって意義深く有益なものであるにも関わらず、それらが日々、忘れ去られてゆく現状に対して何かできないか」ということだそうです。そこで聞き取り調査を基にそれらのデータベースをつくり、日本各地の文化に根差した貴重な知恵やスキルを残し、かつ広く人々に知ってもらえるようにすることをビジネスとして行っていこうとされています。
福島氏の今後の活躍を知りたいと思わせる、興味深い内容の講演でした。




