改革改善の取組

Improvement Reform

  • 実践教育

2021.8.26

実践的な職業教育の充実
-キャリアデザイン(留学生)-

科目名 : キャリアデザイン(留学生)
テーマ : 社会人から学ぶ(2)
実施日 : 2021年6月14日(月)
担当教員 : 高橋 薫 政経学部非常勤講師
講師 : 孫 陽(ソンヨウ)氏 〔株式会社スリーボンド 経営企画部〕
活動内容 : キャリア・デザイン第10回では「社会人に学ぶ(2)」というテーマでゲストトークを実施しました。ゲストは株式会社スリーボンド経営企画部の孫 陽氏(2012年3月 本学商学部卒業)です。
まず、学生時代の過ごし方についてお話を伺いました。孫氏は日本企業に就職した留学生OB/OGの経験談を聞いたことがきっかけで、大学2年生のときに日本で就職活動をしようと決めました。そして、留学生同士だけではなく、できるだけ日本人のコミュニティの中に入っていくように心がけ、マーケティングのゼミを選択し力を注ぎました。そして、活動を通して「商品としての自分をマーケティングする」ということを学び、これを就活にも活かしたそうです。
次に、就職活動について伺いました。現在の職場は、学内の合同企業説明会がきっかけで入社試験を受けました。学生時代の自身のキャリアプランとしては、日本の企業文化を体験し、その上でグローバルな活動を行いたいという希望がありました。その自分のキャリアプランと合致することが、入社の決め手になったそうです。
最後に、入社後のジョブローテーションについて伺いました。孫氏は入社後は法人営業を担当しビジネスの基礎を学びました。営業は顧客に細かく、かつ粘り強く寄り添う活動で予想以上に大変なものでしたが、法人向け営業にやりがいを感じたそうです。その後人事部に異動になり、採用担当となりました。人事とは、いわば「自分の会社を商品として、大学と就活生向けに営業する活動」であり、ここでも大学で学んだマーケティングの知識が活かされました。現在は経営企画部に異動し、会社を俯瞰できる部門で仕事をしています。海外との調整も多く、難易度の高い仕事が多いですが、これは自分のキャリアプランの重要な通過点であると感じでいるといいます。コロナ禍はあるものの、抗菌商品の売れ行きが好調で、企業の業績も伸びており、ピンチをチャンスに変えることが重要だと締めくくりました。
履修者のコメントをみると、孫氏の日本語によるコミュニケーション力の高さや、自分のキャリアプランを見据えながら、目標指向的、かつ、俯瞰的にものごとを捉える姿勢に共感し、自分も将来を見据えて戦略的に学生時代を過ごしたいという意見が多くみられました。
以上のように、孫氏は履修者の良きロールモデルとなったと考えられます。

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